税務お役立ち情報

e-Taxのメリット、デメリットについて

最初にe-Taxついて簡単に説明をさせて頂きます。

『e-Tax』とは

…国税に関する各種の手続についてこれまでの書面による持参又は送付による提出方法に加えインターネット等を利用して電子的に手続が行えるシステムです。

申告書や申請書をデータ化することにより紙資源や管理コスト、提出に掛かる時間やコストを削減出来ることから導入されたe-Taxですが、下記のようなメリット、デメリットがあります。

 

☆メリット

e-Tax公式HPに掲載されているものは

1.添付書類の提出省略(保険の控除証明書、医療費領収書など一定の書類)

2.還付がスピーディ(e-Taxだと2~3週間程度。それ以外は時期によりますが1ヶ月~1ヶ月半程度)

3.確定申告期間中24時間受付(前回は平成26年1月14日~3月17日の期間。年によって変わります)

となっていますが、上記以外にもメリットは存在します。

 

たとえば…

a.過去電子申告で提出した申告書、届出書、申請書の確認、印刷が出来る。

b.申告時期の1ヶ月~2カ月前程にメールボックスに申告に関するお知らせが届く。
(各税目の納期限、申告書の種類、予定納税額、届出書の提出状況、振替納税の有無等、申告を行う上で非常に重要な情報が記載されています)

c.申告書、届出書、申請書の提出を郵送無しでインターネットでタイムリーに行える。
(ただし、デメリット項目に記載しますが電子証明書を作成した上で書類に電子署名を付与する必要があります)

といったものです。

特にa、bについては

『過去申告した書類を無くしてしまった!』
『郵送された申告書を無くしてしまったので予定納税額がわからない』
『振替納税を選択したけどいつ引落?』

といった際にも、パソコン(今年の6月からタブレット等でも可能)とインターネット環境があればいつでも確認出来るようになります。

ただし、現状ではe-Taxを行うための準備や手続きの煩雑さがデメリットとなってしまっています。

 

★デメリット

1.個人の方は、地方公共団体による「公的個人認証サービスに基づく電子証明書」(いわゆる住民基本台帳カード)、法人の方は、法人代表者の住民基本台帳カード、法務局による「商業登記に基づく電子証明書」、「その他民間認証局等が発行する電子証明書」のいずれかを入手する必要がある。
…電子証明書(ICカード)の発行に手数料がかかる上に有効期限も設定されています。

2.ICカードを読み込める装置(ICカードリーダー)が必要となる。
…電子署名を行うのに必要となり購入に数千円の費用がかかります。

3.税務署に電子申告等開始届出書を提出する必要がある。
…書面以外にもインターネットを利用してオンラインで提出出来ますが、入力項目等が分かりにくいと感じる方が多い様です。

4.e-Taxソフトのインストール及び電子証明書の登録を行う必要がある。
…3.と同じく分かりにくいと感じる方が多い様です。

5.各種税目に関する申告書の作成方法が分かりづらい。
…ただし、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用されたことがある方は比較的容易に作成出来ると思います。

 

なお、上記デメリットについては電子申告を行っている税理士に申告を依頼すれば代理で行ってもらえます。
(別途費用が発生する場合があります)

その手間からどうしてもデメリットが目立ってしまいがちなe-Taxですが、慣れてしまえば非常に便利であることは間違いありませんので、もし興味がある方はこの機会に検討をされてみてはいかがでしょうか。


・2015年6月23日 公開


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